初秋の増毛連峰・黄金山と暑寒別岳登山

 

 Noboribetsu Mountaineering Club

山行報告(夏尾根道往復)

黄金山と暑寒別岳
初秋の増毛山地の主峰、暑寒別岳と急峻な黄金山を登る
目的の山域・山名 石狩市浜益区・黄金山(739.1m)  増毛町・暑寒別岳(1,492m)
山行日 平成29年9月16日(黄金山) 9月17日(暑寒別岳)
ルート(コース) 黄金山(兼平沢新道コース)暑寒別岳(暑寒コース)
メンバー (黄金山)CL小山内、藤木晴、相馬、藤木た、澤田、酒井、長沼、水江、八重樫、小笠原、谷、津川、門馬、太田、鈴木、川村 以上16名
(暑寒別岳)CL小山内、藤木晴、相馬、藤木た、澤田、酒井、長沼、水江、八重樫、小笠原、谷、津川、門馬、以上 13名
 山行形式  夏尾根道往復登山
コースタイム (黄金山) 10:35登山口   山頂12:25 下山13:00  14:20 登山口
(暑寒別岳)5:50山荘前 7:36 佐上台 9:15滝見台 9:50 扇風岩 11:05山頂
11:15下山  14:45 暑寒荘

 

 

 

 黄金山の地図
 

 

 暑寒別岳の地図

 増毛山地登山の第一日目は黄金山
黄金山には3年前の9月中頃に登りましたがその時の紅葉と比べるとまだまだの様です。旧道との分岐過ぎ辺りから徐々に急登になってロープや木の根っこを掴みながら攀じ登って行く。以前と比べて登山道は「荒れたなアー」と思う・・・。黄金山が初めてのメンバーが5人。全員に「落石と滑落に注意!」を呼びかける。山頂部は高度感が凄く北アルプスのクライミングに匹敵する登りでした。全員登頂し満願の笑顔。そして、良く晴れた山頂からの大パノラマに暫し我を忘れ見とれておりました。特に群別岳には今年の4月に登っておりましたので、あの尾根、岩峰・ピークや沢・滝など当時を思い出し暫し見とれておりました。
下山は旧道コースも考えましたが明日の暑寒別岳の事も有り新道を戻りました。

木漏れ日の登山道をマイペースでスタート
 
黄金山の山頂部が見えるとファイトが沸く

岩登りは半端なではない、正直大変でした
 
高度感とクライミングは超怖かった
 
笑顔で達成感200パーセントの登頂です
 前方には丸山(468m)が見えます。その先は日本海です。この丸山の麓を流れる群別川に沿って林道を行くと群別岳へと続きます。いつか行きたい群別岳。

 

 
山頂から群別岳(中)、尾白利加岳(右)、幌天狗岳(左)を望む
 二日目は初秋の暑寒別岳を登る
数年前の夏に箸別コースから暑寒別岳に登り、下山は暑寒コースに下りました。両コースとも長い尾根で二十数キロ以上の周回登山になった、と思います。今回は暑寒コースの往復で20キロ位となります。天候は台風が北海道を直撃する見込みで今日は昼頃から雨が降り出しそうな予報となりました。樹林の中を歩き尾根筋に出て佐上台までは道幅の広い登山道です。紅葉ウオークを期待したのですが昨日の黄金山と同じくまだまだ木々の色づきは遅い様です。滝見台からの渓谷の眺めは素晴らしく圧倒的でした。何時かあのポンショカンベツ川から沢登りで山頂を踏みたいと思います。冬コースは赤い円盤に『68』の様に数字の入った標識がダケカンバの木々などに張り付けてあります。この円盤標識を探しながら登りました。
 
早朝の暑寒荘・・・上々の天気です
 
ミズナラの多い登山道には木漏れ日が差して緑が眩しい佐上台です
 
長い尾根のコース、滝見台までもう一息
 
眼下にポンショカンベツ川の絶景が
滝見台では曇る山頂部と西暑寒別岳をバックに記念写真を撮りました。扇風岩のピークは八合目で一昨年の3月の山スキーではそのピーク下で15メートル級の強風を受けて退却した事を思い出しました。右側には別苅に聳える天狗岳が見えました。今年から増毛山道が開通して、山道は天狗岳の麓を通って雄冬山へ、そして浜益御殿へ行くのでしょうか・・・扇風岩では冷たい強風が吹き荒れていて岩陰で風除けしてジャケットなどを着込みしのぎました。ここからが暑寒別岳への厳しい山行が続き標高差250メートルの急登を登り切って山頂を目指します。天気も今にでも振り出しそうな空模様でした。ガスで蔽われた台地の山頂部を縫って行きます。箸別コースの分岐を確認してここから15分程で山頂に着きました。初めて登ったメンバーが笑顔で握手を求めてきます。晴れて見える大展望を期待しましたが残念ながらまたの機会となりました。次回はスキーで登りましょう。 記:FUJIKI
全員が滝見台に揃い西暑寒別岳をバックに記念写真
       
遠方に天狗岳(939m)を望む  八合目の扇風岩、風の通り道で寒い  扇風岩の岩陰で風をしのぐメンバー  笹原コルが目の前に山頂への急登が続く

笹原コルから山頂部へ250mの標高差。落石に細心の注意を払い登る
 
もうじき雨が降り出しそうな空模様のなか暑寒別岳山頂を踏みました。全員感無量です
 
 
(上)山頂の標識と(下)扇風岩ピーク

 

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